飛行機と航空機の意味の違い
飛行機と航空機って明確に違うものを指します。 なんとなく飛行機は子供っぽくて航空機っていうと通っぽい感じがすると思いますが、しっかり区別して適切に使えるようになりましょう。
航空機とは
航空機は空を飛ぶ乗り物すべてをまとめた呼び方です。
つまり、飛行機も航空機の中に含まれます。
航空法では以下のように航空機を分類しています。

*わかりやすくするため航空法と名称が異なります。
当然ですが、飛行機とヘリコプターでは適用されるルールに違いが生まれてきます。
今後は航空機と飛行機ではその言葉の適用範囲が大きく異なることを理解して法律などを読み解くようにすると誤解が生まれにくいかと思います。
飛行機のさらに細かい分類
飛行機というと胴体から翼が生えていて、エンジンが生み出した推力で前進しながら飛行する。という漠然としたイメージがあるかと思いますが、その飛行機の運用方法、エンジンの種類とその数によってさらに細かく分けられ、操縦に必要な免許も異なってきます。
あまり深堀りをすると初学者向けでは無くなってしまうので、ここでは画像だけにします。

*この分類を飛行機の等級といいます。
全ての飛行機はこのどれかの等級に分類されます。
そして、機種ごとに型式と呼ばれる分類がされます。これが一番細かい区分です。
* Cessna 172 や B767 など
飛行機のパーツ
飛行機を構成するメインパーツには、
- Fuselage
- Wing
- Empennage
- Landing gear
- Powerplant
があります。
Fuselage
飛行機の胴体部分で、人が乗り込んだり荷物を積載したりする部分のことです。
飛行機の幹の部分であり、すべての主要パーツは Fuselage に取り付けられています。

Wing
主翼と呼ばれ、飛行機が浮くために必要な上向きの揚力を生み出します。
多くの飛行機は主翼に、エルロンやフラップといった可動式の部品が取り付けられています。これらについてはまた別の記事で解説します。
また、主翼の中に燃料タンクが設置されていることが多いです。
燃料タンクが翼の中に設置されるのも力学的な理由があります。(強度上の理由ですが詳細はまた今度)
Empennage
飛行機の尾翼がある部分のことです。
尾翼は
- 垂直尾翼
- 水平尾翼
があり、それぞれ飛行機の安定性を助ける役割をしています。

ダーツの矢についている羽と似たようなものですが、尾翼はただの板ではなくしっかりと揚力が発生するように計算された形をしています。
多くの飛行機では尾翼にラダーやエレベーターと呼ばれる可動部品が取り付けられています。
*それぞれの役割は別の記事で
Landing gear
タイヤとそれに関わる部品のことを指します。
巡航中にギアを格納することが可能な Retractable gear (リトラクタブル) と、
ギアを格納することができない Fixed gear (フィックスド) があります。
Retractable は巡航中の空気抵抗を大きく軽減するメリットがありますが、整備が複雑になったり重くなったりするデメリットがあります。
Fixed はその逆の特徴があり、セスナやアーチャーなどの小さい飛行機に採用されています。
* Conventional のことを単に tail wheel と呼ぶこともあります。
また、ギアがどのような位置関係で取り付けられているのかでも分類がされます。
コックピットの真下辺りにノーズギアがあるものを Tricycle (トリサイクル)
Empennage にギアが取り付けられているものを Conventional (コンベンショナル) といいます。
どちらも主翼の辺りに左右のメインギアがあります。
Conventional は空気抵抗が小さいというメリットがありますが、離着陸時に不安定になりやすく、最悪の場合操縦不能に陥ってしまう可能性があるというデメリットがあります。
現代の多くの飛行機ではTricycleが採用されています。
(競技用や曲技飛行をするものには Conventional が採用されている場合が多いです。)

Powerplant
飛行機のエンジンとその力を推進力に変えるプロペラをまとめてこう呼びます。
先ほど飛行機の分類図でも紹介しましたが、エンジンはピストンエンジンとタービンエンジンに分類されます。
ピストンエンジンは車などのエンジンと同じ仕組みで、車はエンジンが生み出した力でタイヤを回転させていますが、飛行機はプロペラを回転させています。
整備コストが低くパワーも小さいことが多く、訓練ではこのタイプの飛行機が使用される場合がほとんどです。
タービンエンジンはピストンエンジンに比べ遥かに大きいパワーを生み出しますが、整備コストやエンジンそのものがとても大きいため、旅客機や戦闘機などに採用されます。
タービンエンジンは素晴らしいものなのですが、初期訓練でこの飛行機に乗ることは滅多にないと思われますので、深掘りはまた別の機会にさせていただきます。
プロペラはエンジンが生み出した力により回転することで推進力を生み出します。
このプロペラを上向きに取り付けるとヘリコプターになります。
(そんな単純ではないですが笑)
終わりに
今回は導入になりますので、それぞれの仕組みの解説や専門用語は最低限になるように努めました。
「また別の記事で」という言葉を多用しましたが、あまり不安にならず、どんどん飛行機のことに詳しくなれるというワクワクした気持ちになっていただけたら幸いです。
飛行機を飛ばすためには膨大な量の知識が必要になります。「まず何から始めればいいの?」と多くの方が最初にぶつかるかと思います。
このサイトを使用して勉強したいという方がいらっしゃいましたら、まずこの基礎カテゴリーの記事を一通り読むことを強くお勧めします。
まず知識の土台を作り、そこから各カテゴリーの深掘り記事へ進むと効率よく学習を進めることができるかと思います。